DEKKAI DINO LOG

博物好き・竜脚類ファンの日常

竜脚類という「いきもの」を追って

初めまして、彩乃といいます。

アラサー、独身。恐竜が好きです

正確には、とあるきっかけからどんどん恐竜の魅力にはまっていき、今では恐竜・古生物・鉱物・いきもの関連を中心に、色々な地方の博物館やイベントを訪れたりしている恐竜(とりわけ巨大で首の長い竜脚類の)ファンです。

 

とは言っても、知識が豊富だったり、精力的に活動しているわけでもないため、感じたことを発信する機会があまりなく……。せっかく時間とお金をかけて訪問しているのにちょっともったいないな〜という気持ちが常にありました。

幾つかのSNSも試みましたが日数が経ってしまい挫折することが多く、でも新年度だし懲りずに何か始めてみたい!!ということで、新しくブログを開設しました。

最初の記事なので、自己紹介も兼ねて、恐竜に興味を持ったきっかけを書いてみようと思います。どれだけ続けられるかわかりませんが、どうぞよろしくお願いします。

 

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恐竜フィギュアとハイドロカルチャーによる観葉植物を組み合わせた展示。めっちゃ癒し。いつか部屋に欲しい。(愛知県安城市安城産業文化公園デンパーク)

 

恐竜の世界へ

私が「恐竜」というものをおよそ十年ぶりくらいに意識したのは、漫画家・ヒサクニヒコ先生の著書『新・恐竜論』を図書館で手に取ったことがきっかけでした。

当時私が通う大学は自然のたいへん豊かな場所にあり(木にとまって光るホタルイルミネーションを見たり、サルと栗の取り合いをしたり)、昆虫や動物など「現生のいきもの」に夢中になって、頻繁に図書館に通っては本を借りて読んでいました。飽きっぽい性格ですが子供の頃から昆虫や動物にはずっと安定して興味を持ち続けることができており、様々な環境で力強くおもしろく工夫して生きる姿にふれるたびに大小さまざまな感動がありました。

 

対して「恐竜」というものは、ご存知の通りすでにこの地球上から絶滅(鳥以外)しており、生きている姿を見ることは叶いません。地元で開催される恐竜博に行ったり、博物館の中心に鎮座する巨大な骨格を見上げてはすごいモンが居たんだなぁ〜と感動し、もちろん図鑑を眺める程度には好きでしたが、特にそれ以上の興味はありませんでした。

しかし、『新・恐竜論』には、サブタイトルがあります。

 

「地球の忘れものを理解する本」

 

このサブタイトルは背表紙にもしっかり入っていて、黒いベタに白ヌキ文字でインパクトがありました。なんとも鮮やかに目にとまり、地球の忘れものとはどういうことか? 想像もできませんでしたが、「そういえば大昔に姿を消した恐竜の骨が今あること自体、すごいことなんじゃないか」とハッとしました。(実はどう思ったかもう全然覚えていませんが多分そういうことになんとなく気付いたんだと思います。)

奇跡的な条件をクリアして、私たちに「確かに居た」事実を伝えている—— 恐竜とはそんなロマンあふれる存在だったのか、というかあんなでっかいもの(のちにでっかい=恐竜では全くないことを知ります)が本当に生きていたのか、やっぱりネッシーみたいに伝説だったのでは?などと、私の普段あまり動かされない興味・関心は一気に恐竜という存在に向かって流れ出しました。そしてこの本を読んで、「恐竜」といういきものへのそれは確かな川になったのです。

 

ヒサ先生は絵だけでなく、文章もお話も本当に上手でわかりやすく、著作数も多岐ジャンルにわたり膨大です。今回紹介した本の内容についてはおすすめですという以外に書けることがないので、興味が湧いた方は是非。良い本なのでどこの図書館にもあると思います(あったらいいな)。恐竜にものすごく詳しいヒサ先生の楽しい講義を、もちろん豊富な挿絵や写真つきでゆっくりと受けることができます。

発行から年数が経過しているため現在は残念ながら品切れ中で、オンラインの取り扱いはAmazon等での中古品のみとなっているようです。

 

恐竜(の骨)に会いに行く

そしてさらに『新・恐竜論』の運命的だったところは、巻末に「恐竜関連博物館ガイド」が載っていたことです。恐竜熱がどうしようもなくヒートアップしたところに、ここで見られるよ!!と博物館の名前がずらっと並んでいたら、まちがいなく見に行くでしょう。

一人旅が大好きで比較的体力も時間もある学生だったこともあり、愛知県から簡単に行ける距離やちょっと無理してでも行きたい博物館まで、可能な範囲で少しずつまわっていきました。主なところでは国立科学博物館(本気で挑んだら1日では回りきれません!日本館のフタバスズキリュウ・壁際の実物化石もお忘れなく)福井県立恐竜博物館(とにかく行こう)豊橋市自然史博物館(動物園の中にあります!生きている動物も見られて想像が広がります)大阪市立自然史博物館(骨格が大集合した部屋は迫力があります!ショップもおすすめ)など、恐竜のお好きな方からしたら初歩の初歩の基本といった感じなのでしょうが、私にとっては本当に大きな一歩でした。

在学中に”愛・地球博”(愛知万博)が開催され、冷凍マンモスの展示を見て、その迫力に古生物への畏敬の念はとどまるところを知らずといった感じで渦巻き、今思えばタイミングに恵まれたあの時代は、私の人生においての恐竜ルネサンスともいえる転機でした。

 

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 愛知万博当時の写真を漁ったら恐竜型ロボットをたくさん撮影していました。GJ!最近は「中の人」バージョンもよくみますがこちらは純粋な二足歩行ロボットです。小さなゼンマイおもちゃがそのまま巨大化したようなどっしりした下半身のバランスがいい感じです。

 

いつ行っても会える恐竜の全身骨格は、美術館の常設展示室にあるお気に入りの一枚のようにとても身近な存在でした。加えて「恐竜博」などの恐竜イベントや、博物館で開催される企画展で、世界中の貴重な恐竜・古生物の化石を見るチャンスもたくさんあります。

(大きな全身骨格は軽量なレプリカであることが多いので(化石は骨ではなく”石”なので全身を組むにはとっても重いです)、展示室の隅に控えめな「実物」化石が横たわっていたら混雑時を避けて挨拶されることをお勧めします!見た目は地味ですが表面や鋸歯などはとても繊細で、これが本物か!という感激は大きいです。それに「このクシャッとしたものをもとにどうやってこんなカッコイイ恐竜の復元を…?!」と研究者・技術者さんの腕にも感動します)

さらに個性的なワークショップをおこなっている博物館があったり、化石の産地では発掘体験ができたり、一般向けに公開しているシンポジウム等では世界で活躍する第一人者のお話を実際に聴くことまでできてしまいます。「恐竜」をきっかけに、回収しきれないほどやりたいことがどんどん広がっていくのです。

 

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竜脚類ではないけど、恐竜の骨といえばこれ。「発掘!モンゴル大恐竜展」砂漠に埋まっていた化石は、現生生物の骨と見紛うようなとんでもなく美しい「白い化石」でした。大阪、東京、名古屋会場を追いかけました。正直これ見ちゃったらもう…以下略。(名古屋市科学館・発掘!モンゴル大恐竜展)

 

でっかいことはすばらしい

それから数年、社会人になって九州や東北の博物館も含め幾つかまわった末、言い表せない萌えとも言える感動は巨大で首の長い陸の恐竜「竜脚類」を前にした時が一番大きいことがわかりました。

恐竜の姿は本当に多種多様で、現代の鳥も恐竜の子孫といわれ、どんな恐竜もそれぞれに大好きですが、理由のない「好き」を当てはめるならやはり竜脚類かな〜〜というのが本音です。

あの圧倒的な存在感、悠々と植物を食む姿、それが群れになって歩く大地のスケール、その足元を元気に駆け回る鳥っぽい姿の小型恐竜たち……足跡のプールに落ちて化石になってしまったかもしれないみなさんはごめんなさい。想像するだけで胸がいっぱいになります。

 

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岐阜県養老町・「蛇持」交差点付近の名物スポット。地元の方には「あの恐竜のあるとこ」と言えばだいたい通じるそうです。

 

当然、”恐竜”ではないけれど姿の近い海の爬虫類・首長竜も大好きで、国立科学博物館の実物化石と、ふるさとに近いいわき市石炭・化石館も見てきました。

こんな調子で遠征候補が枝葉のように広がり増殖していくところや、ピー助と交流したのび太が心底うらやましくなって「やっぱり生きている姿が見たかったなぁ……」と少し切ない気持ちになるのも、恐竜ファン活動の醍醐味だと思います。

 

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豊橋市自然史博物館には恐竜公園も。こちらは現在私の恐竜旅によく付き合ってくれるやさしい姉(オオサンショウウオ担)

 

まだこの世界にチャポンして日は浅いですが、恐竜や古生物の世界は日夜研究が進み、新しい情報がどんどん出てきます。毎年どこかしらの恐竜展に顔を出さないと正直ついていけないほどで、恐竜というジャンルそのものがいきものであると感じます。

私のような初級の恐竜ファンが博物館の骨格から直接読み取れる情報は多くありません。しかしその背景にある研究結果を知るほど恐竜は面白く、色鮮やかになっていきます。絶滅し、化石のように固まってしまった世界だと思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。

 

さまざまな形で「恐竜」に触れ、知ることのできるこの時代を心からありがたく感じながら、今年度も竜脚類といういきものを追って、体力作りと資金集めに励もうと思います。

記憶力はもう諦めているので、ポケモン図鑑と並ぶスマホ恐竜図鑑の充実に期待してます。